最終更新日時: 2024/04/10 16:30
ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)は、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの三つのモノマーを共重合して作られる熱可塑性プラス チックです。この樹脂は、優れた物理的特性と加工性の良さから、多岐にわたる 産業で広く使用されています。
ABS樹脂のこれらの特性から、以下のような幅広い用途で利用されています。
ABS樹脂は石油由来のプラスチックであり、環境への影響を考慮して使用と廃棄が管理されています。廃棄時には焼却されることが多いですが、適切な処理を行え ば有害な物質の放出を最小限に抑えることが可能です。また、リサイクル技術の 進展により、使用済みのABS製品を粉砕し、新たな製品の原料として再利用する取り組みも進んでいます。
ABS樹脂はそのバランスの取れた物性と経済性から、現代の多くの製品に不可欠な素材となっています。今後も、技術の進歩と共に新たな用途が開発されることが 期待されます。